「 スポーツ・アウトドア 登山・クライミング」のカテゴリにある「プーリー」について、選ぶときに押さえておきたいポイントやコツを解説しながら、各商品の比較と評価を行っていきます。
1.プーリーとは
プーリーは、登山やクライミングにおいてロープの摩擦を軽減し、荷物を引き上げたり移動させたりするための器具です。主にワイヤーとケーブルを使って、荷重を効率的に処理できるように設計されています。自身の体重や道具の重量をよりスムーズに移動させることができるため、安全性と効率性を向上させます。プーリーにはスチールやアルミニウム製のものがあり、耐久性や軽量性に富んだ選択肢が豊富です。
2.選び方のコツ
耐荷重容量
プーリーを選ぶ際の耐荷重容量については、まず使用目的を明確にすることが重要です。どの程度の重量を引く必要があるのかを考え、それに見合った耐荷重を持つプーリーを選びましょう。一般的に、プーリーの耐荷重容量は製品に明記されていますので、これを確認してください。また、使用するロープやシステム全体の耐荷重も考慮する必要があります。特に、複数のプーリーを組み合わせて使用する場合、全体のシステムの安全負荷を考慮することが重要です。一般的には、最大荷重の1.5倍程度の余裕を持ったプーリーを選ぶことが推奨されています。安全性を最優先にし、信頼性の高いブランドや製品を選定することも重要です。
回転軸のスムーズさ
プーリーを選ぶ際、回転軸のスムーズさは非常に重要です。まず、ベアリングの質を確認しましょう。高品質のボールベアリングや、シールドベアリングを使用しているプーリーは、スムーズな回転を提供します。また、回転軸のグリースや潤滑状態も影響しますので、あらかじめ潤滑剤が適切に施されているか確認してください。さらに、プーリーの素材も重要です。アルミや強化プラスチック製のものは軽量でスムーズな回転を実現します。最後に、実際にプーリーを手に取り、回転させてみて、異音がしないか、スムーズに回るかどうかを試してみることをお勧めします。
材質と重量
プーリーを選ぶ際は、材質と重量の2つの観点が重要です。まず、材質についてですが、アルミニウム製のプーリーは軽量で耐久性があり、一般的かつ人気の選択肢です。また、ステンレススチール製のプーリーは、強度が高く耐食性も優れていますが、重量が増すことがあるため、目的に応じて選ぶことが大切です。次に重量ですが、特に登山やクライミングでは、装備全体の軽さが求められます。軽量なプーリーを選ぶことで、持ち運びが楽になり、疲労を軽減することができます。ただし、軽さを追求しすぎると耐久性や強度が犠牲になる場合もあるため、使用目的に見合ったバランスの取れた選択を心がけましょう。
3.商品比較
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商品名 |
総合 |
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耐荷重容量 |
回転軸のスムーズさ |
材質と重量 |
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GM CLIMBING CE UIAA 認証 ヒッチ スラックテンディング プーリー キット |
85点 |
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90点 |
ー |
ー |
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PETZL(ペツル) タンデム P21 プーリー |
75点 |
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90点 |
50点 |
85点 |
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ペツル タンデム 778000 P21 |
75点 |
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90点 |
50点 |
85点 |
4.商品明細
GM CLIMBING CE UIAA 認証 ヒッチ スラックテンディング プーリー キット
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総合:85点 25kNマイクロプーリー、8mmプルージック、27kNロッキングカラビナのセット。コンパクトで360度回転でき、主にダブルロープクライミングシステムで使用。耐熱性と耐久性に優れたプルージックコードを含む。 |
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耐荷重容量 |
90点 |
25kN |
回転軸のスムーズさ |
ー |
不明 |
材質と重量 |
ー |
不明 |
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PETZL(ペツル) タンデム P21 プーリー
ペツル タンデム 778000 P21
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総合:75点 アルミニウム製滑車付インラインダブルプーリーで、ロープを使ったチロリアントラバースに適し、ダブルプーリーシステムにも使用可能。最高秒速10mで使用でき、自動潤滑性ブッシュ付滑車によって優れた効率を発揮。 |
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耐荷重容量 |
90点 |
運用荷重:10 kN、破断荷重:24 kN |
回転軸のスムーズさ |
50点 |
不明 |
材質と重量 |
85点 |
アルミニウム製、重さ195g |
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